ハニカムグラス
- adachitech7
- 2023年6月30日
- 読了時間: 3分

[Fusion360 Tips]
ハニカムパターンを持つグラスをモデリングしてみました。エンボスコマンドと円形状パターンコピーで規則的なハニカムパターンを作っています。パターンがグラスの外周を正確なピッチで分割するようにスケッチを工夫しています。
1.本体ボディ作成とハニカムパターンの定義
押出しで円柱を作ります。

オフセット平面作成。

オフセット平面にスケッチを追加して円柱の上面エッジを投影します。寸法を記入して名前を確認しておきましょう。今回はd5でした。 もう一本水平線を追加してここに寸法を入れ数式を埋め込んでおきます。埋め込む数式は、
d5*PI/8
としてください。これで円柱の外周の1/8の長さの直線を定義したことになります。

さらに下図のように図形と幾何拘束を追加します。
六角形の一辺と直線が同一長さになるように、また六角形の左端から直線の右端までが上の直線(長さ23.562mmのもの)と同じ長さになるようにしておきます。

押出しで新規ボディ作成。

移動/コピーコマンドを使って点から点指定で六角形ボディを複製しておきます。

六角形ボディの高さを計測して値をクリックしてコピーしておきます。

長方形パターンコピーで複製します。分布の項目を「間隔」に変え距離に先ほどコピーした値をペーストします。

もう1つの方も同様に。

六角形ボディの配置ができたら六角形ボディを押し出した直後まで履歴をロールバックします。
ここでボディの側面を内側に0.5mmオフセットしておいてください。(面をオフセットコマンドを使います)

角にフィレットを追加します。

履歴をアップデートしたらこんな感じになります。これで六角ボディ間の隙間が1mmになりました。

2.本体ボディ形状の作り込み
本体ボディをコピー/貼り付けして複製します。同じボディを合計3つ作ってください。
(注:ここの手順は動画と違いますがこちらの方が簡単になっています)


既に作ってあるオフセット平面にスケッチを追加して六角形ボディの外形を投影します。投影したあとで六角形ボディを除去しておくといいでしょう。


エンボスコマンドで本体ボディを凹ませます。今回は本体1にこの操作を加えました。


結合コマンドで本体2をターゲットボディ、本体1をツールボディにして切り取ります。


XZ平面にスケッチを追加し回転コマンドで本体3の下部を切り取ります。

サーフェスのオフセットコマンドで本体3ボディの側面を内側に0.5mmオフセットします。(別ボディの作成)

オフセットしたサーフェスボディの上下端を延長します。(上側は不要かもしれません)

XZ平面にスケッチを追加して交差で外形を抽出します。中央には回転軸の指定をしておきます。

回転コマンドで六角形ボディの内側を切り取ります。

本体3をシェルで薄肉にした上で適宜フィレットで丸みを付けておきます。


六角形ボディのを円形状パターンコピーで複製します。


六角形ボディをツールにして結合、切り取り。

3.完成

詳しい操作は動画で説明しています。
3D-CAD:Autodesk Fusion360
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